「あの人には、魅力がある」
「私には、魅力がない」
ところで、「魅力」の正体って、何だと思います?
私の考えでは、恋愛における「魅力」とは、「格差」が生み出す幻想です。
つまり、錯覚。
残酷ですが、恋愛において人間は平等ではありません。
モテる人はよりモテるようになり、モテない人はよりモテないようになる。どんなに綺麗事を並べても、やっぱり恋愛と格差は密接な関係があります。
「自分はこの人は好みだ」というのはあるかもしれませんが、大抵、異性に強く惹かれる場合というのは、自分には無い長所を相手に認めている場合に起こります。ほとんどの場合、無意識に。
そして、そのような場合は大抵、相手はこちらには興味を示さないでしょう。それは紛れもなく「格差」の存在を無意識のうちに、お互いに認めているから。
では「格差」とは何でしょうか? それは容姿だったり、スペックだったりするでしょう。
格差がなければ、魅力も生まれません。強く相手に惹かれることも無いでしょう。
自分と相手の魅力が客観的に見て釣り合う場合、「一方的に強烈に惚れる」という現象は起こらないはずですが、なぜだか「穏やかに惹かれ合う」間柄になる可能性は高いでしょう。
大概、うまくいくのは、魅力が釣り合っている場合です。
「魅力的な人と付き合いたい!でも、全然振り向いてもらえない。どうでもいい人にばかり好かれてしまう」
その理由は、あなたが誰かに魅力を感じている時点で、そこに「客観的に見て揺るがない格差」が存在しているからなのです。
だから、誰かに強く惹かれても叶わない場合は、冷静にどのような「格差」が間に立ち塞がっているのかを分析してみましょう。
「なぜ、その人に強く惹かれるのか」
人に惹かれる場合はほとんど無意識ですので、
分析することは自分に何が「無い」のかを知るヒントになります。
そして、相手と本当に釣り合うようになった時、あっさりと付き合えるようになる可能性は高くなります。まあ、それは同じ相手では無いかもしれませんが。釣り合いが取れれば、同程度の人とは、付き合えるようにはなるでしょう。